Sさん小話 その2

Sさんは僕の見る限りなにに対しても「全力投球」
を試みる傾向がある。
おそらく僕の回りでは「情熱大陸」に出演できる
唯一の人間じゃないか!と思えるぐらいなのだ。
でも時々「過剰情熱」でふらふらすることもある・・・。

「ミルミルタイムス」(保育園の保護者会ニュース)は
前任者からの引き継ぎもほとんど無く、また、前回ま
での「やりかた」を全く踏襲しないで僕が「自己満足」
のために3年間作ってきた新聞である。

そしてその間に読者からの暖かい喝采をもらいファン
もたくさん出来た。しかし、下の子の卒業と共に僕も
保育園から離れるわけで、自ずと「ミルミルタイムス」
も僕の卒業と共に縮小化していく・・・つまり後を継ぐ
人なんて居ないだろう、と言うのがおおかたの意見
であった。

しかし、、、そんな悲観的な見方の中、「立候補」して
来た人がいた。そう、「情熱の女」Sさんである。

「そんな無謀な・・・・」
「えっ、出来るんか・・・」
「Sさんガンバってやってみ!」

など見方はさまざまであるが、後継者が現れた僕は
ホッと胸をなで下ろした。
まだまだパソコンも素人であれ、ワードやエクセルな
どは使えるらしく、「教え込めば何とかなるでしょう」と
思った。

でも、写真撮影、文章作成、編集、イラストなど作業的
には素人のSさんだけでは難しい、と判断し、Sさんに
も了解を取って「ミルミルタイムス編集者募集」のお便り
を全員に配って、ポストに入れてもらうようにした。

一週間後ポストを開けて中を確認した。
予想通り、全員の回答は入ってなかったし、回答はあっ
ても「無理です」「出来ません」の返事が大多数を占めた。

しかしその中で「やる気全開!」という回答があった。

「編集をやらせて下さい、頑張ります!!」

とコメントまで。

しかし、名前を見るとそこにはSさんの名前が・・・・

「あんたはもう、分かってますから・・・・」

僕はひとりごちた。

投稿者 irisa : 2005年06月10日 14:55

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.kabel.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/121

このリストは、次のエントリーを参照しています: ムバブルタイプのテンプレート:

» authentic louis vuitton belts for cheap
from authentic louis vuitton belts for cheap

louis vuitton outlet sunglasses カベル日記: Sさん小話 その2 [続きを読む]
トラックバック時刻: 2013年08月26日 16:44

コメント: Sさん小話 その2