ゴルフ場システム システムの導入(ユーザー教育)

導入時には「エンドユーザーの教育」を何日かに渡って行います。通常はエン
トリー(予約係)に始まりフロントやマスター室などを経て、事務所での締め
処理などを行う人たち(おそらくフロントの人)が教育の締めになります。

わたしがこの教育において切に願うことは「全員参加して欲しい」と言うこと
と「営業時間外に時間を確保して欲しい」という2点です。

・全員参加して欲しい

  あるゴルフ場ではフロントの責任者だけが一人で説明を聞く、ということ
  が有りました。その責任者はシステムも良く理解しているし、コンピュー
  タにも弱くはない人でしたのでこちらの教育もホントに楽に済みました。
  そしてその人が退社した、と聞いたのは退社した2ヶ月後のこと。
  一見システムは何事もなく動いているかのようでしたが、現場の声を聞い
  てみるとシステムを理解してない人がなんと多いことか・・・
  
  その担当者は確かに優秀でしたが、その人から教えられた人たちは、無条
  件に担当者の意見を正として受け容れることしかできず、出来ること、出
  来ないことがただ一人の担当者の考えに左右されてしまっていたのでした。
  またそれは「伝言ゲーム」のように、伝えられるたびにどこかで変化して
  しまったり、欠けてしまったり、そんな状態になっていたのです。

  そんな状態でこちらに聞こえてくるのが「このシステムは難しい」とか、
  逆に「こんなことも出来ないのか?」とかの不満ばかり・・・

  最初から、わたしの説明を受けてさえいればシステムの考え方、処理のバ
  リエーション、イレギュラーの対応、応用処理などが分かってもらえたん
  じゃないかと、思っています。


・営業時間外に時間を確保して欲しい

  営業時間内に「教育」をすると途中で割り込みが入って抜けられてしまう
  ことが多いです。もちろん営業時間外に教育をするとなると残業代の問題
  や早く帰りたい人などもいるので難しいこともあります。
  
  しかし、「全員参加」をして欲しいのと「割り込みが入って中断」しない
  ことを実現するにはやはり営業時間外に時間を確保してもらうのがベスト
  だと思います。
  
  ただこちらから「営業時間外じゃないと教育しないぞ!」なんて言えるわ
  けないんで(笑)、極力担当者を説得しつつ時間外に持っていく努力をす
  べきですね。

私たち開発者が導入時に行う指導というのは、担当者からの引き継ぎなどと比
べて、その中身は濃く、深く、とても有意義なものです。出産後最初に出る母
乳(初乳)のようなもので、これを聞くのと、聞かないのとではシステムへの
取組み、考え方が大いに違ってくる、と考えています。

投稿者 irisa : 2005年06月10日 20:24

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