WinXP SP2の悲劇

WinXPのサービスパック2がいよいよ登場した。
確かにセキュリティーに対しては強固になっており、ほとんどのポートが塞がれた状態になっているので外部からの攻撃を受ける可能性というのはだいぶ少なくなったようだ。

ただ、そうかといって「すわ、早く導入せな!」というとそうでもない。ボクはさっそくこれを導入して(ベータ版で導入した)えらい目にあった会社を知っている。

かりにその会社をA社としよう。
A社では「ネットワークセキュリティ委員会」というのが有り、その代表者という人が「肩書きだけで」実は全くのシロート同然の人で、この人が先陣を切って「もっとも大切なサーバーに一番最初に入れなあかん!」と考えたらしく、詳しい人たちの意見を聞く事もなく、自らの手で入れてしまった、のであった。

その結果すべてのポートが閉じてしまい、有る業務が完全にストップ・・・てな具合になった。まぁ当然と言えば当然。プログラム毎に許可をしてやるか、ポートを手で開いてあげないと外部(別のパソコン)からはアクセス出来ないのである。そんな情報がまだまだ無い状態で、かつ、シロート同然の人がSP2を導入してしまった。。。
とまぁ、なんとも「ぷっ!」と笑ってしまうコトではある。

まぁ、有る意味「ほほえましい出来事」と言っても良い。

しかし、それがボクの身にあやうく降りかかってきそうになった。
XPの設定を「パッチ・ソフトを自動更新する」に設定していれば、9月29日にその機能が有効になりSP2が自動でダウンロードされ、かつ、インストールされちゃうのである。

これはまずい、ボクのお客さんでXPが導入されているトコロは一つだけであるが、導入時に「自動更新」にしている可能性は十分にある。「自動更新」でなくともダウンロードは自動的にされるおそれがある。

それは大変な事で、SP2ぐらいのボリュームのファイルを全端末で一斉にダウンロードされると、INSを使っている客先では、完全にインターネットが麻痺するだろうし、確実に業務に支障が出ることであろう。

また、先ほどの問題「セキュリティの強化」によって動かなくなるソフトがたとえクライアント側でも出てくる(VNCやFTPソフトなど)。これは、まずい!!

と言う事で、さっそく「自動更新」をしないように客先に電話し、なんとか設定してもらった、ふー。SP2を導入する人(会社)はもっと慎重にするべきだな。。

助けられたページ
「9月29日」に備える、SP2導入トラブ ル回避のTIPS

投稿者 irisa : 2004年09月28日 16:04

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