テレビゲームはさせません

■テレビゲームの時代

テレビゲーム・・・現代の子供社会の中では欠かせない遊び道具である。

僕は、テレビゲームが嫌いだ。なんせあのけたたましい電子音がどうにも我慢出来ない。また子供がそれに向かって何時間も我を忘れている姿を見るのもあまり好きではない。これは、きっと生理的なものであり「そんな時代だから」とか「今の世の中は」なんて言葉では割り切れないものがある。

あ、ちなみに現在家の前で輝いている家のベランダとかに付けているクリスマス用のキラキラの照明達も好きではない。特にスパーサンコー(笑)の近くの家などは門の横にデカいモミの木(ホンモノ?)が備え付けられそこにもキラキラ、家の壁にもキラキラ、ベランダにももちろんキラキラとこれ見よがしに光っている姿は吐き気さえおぼえてしまう。オマエは何もんや!と・・・。

と、それは置いといて、ゲームである。
「それじゃ、オマエの子供の時はゲームしなかったんか?」
と聞かれるだろう。もちろん子供時代はテレビゲームなど無かったし、大人になって出現したゲームも生まれてこの方一度しかしたことがない(なので食わず嫌いではない)。

しかしゲームセンターなどは近くあったし、友達などは文房具屋の横にあるピンボールでよく遊んでいたが、僕はほとんどしたことがなかった。何故しなかったんだろう?と今考えてもたいした理由は浮かばないわけであるが、僕はしたいと思わなかったし、「してはいけない」と思っていた。

ゲームをするようなお小遣いを貰っていたわけではないし、何事にも倹約家の親たちを見て育ったので「ゲームをする」などと言うことは「無駄遣いであり」、それはすなわち「悪」なのであった。

■ゲームセンターに連れて行く親たち

先日義理の妹が上の子を遊びに連れて行ってくれた。
2人は2歳ぐらいの頃昼間に預けていたこともあり、いまでも非常に(異常に)仲が良い。彼女が遊びに来ると僕なんかには寄りつこうとせずにずっと彼女にべったりくっついて離れようとしないし、そんな娘をやはりかわいいと思うのか彼女自身も離そうとしない、そんな関係である。

「で、ドコに遊びに行ってきたん?」
「ゲームセンターやで」

子供というのは「辛いこと」よりも「楽しいこと」を選ぶに決まっているし、「しんどいこと」よりも「楽なこと」を選ぶに決まっている。また「刺激が少ない」ものより「刺激がある」ものの方に寄っていくことであろう。
つまり、「家で読書」や「孤独にピアノの練習」よりも「ゲームセンターで遊ぶ」方が楽しいに決まっているだろう。もちろん例外もいるが・・・。

みんながそちらの方向に向かっている中、逆走できる子供がどれぐらいいるものか。ましてや親たちがそれを「是」として教えているのである。しかも、われらそれに批判的な大人達も「何故悪いか?」を教えられないでいるのが現状ではないか。

義理の妹だけではない、うちの嫁さんもゲームはしないまでもその横に設置してある「プリクラ」で子供と写真何ぞを撮っている。これは、ゲームをしてることと何ら変わりない。その証拠にプリクラの写真は「撮って楽しむ」コトが目的であり、撮られた写真(シール)も一種の消費材として処理され、出てきた瞬間にその価値は半減する。

この前、子ども達だけでゲームセンターに行き「プリクラ」をしていたことが判明したが、それに対して「それが何故悪いのか」を理解させることができるのだろうか?

■テレビゲームは与えない宣言

「子供の喜ぶ顔を見たい」これは親なら誰でも思うことであり、先ほどの妹も嫁さんも、そして僕もそのことにはなんら違いはないし、むしろ「喜ばせようとする」気持ちには感謝すらおぼえる。

でも何か違うんだなぁ・・・

「お金を使って遊ぶ」というのは「お金を使わないで遊ぶ」コトに比べてより楽しいだろうし、より刺激的だろう。テレビゲームはこちらが考えなくたってゲームの方から「こうすればいいじゃん」とか「こっちに来ればもっと面白いよ」とか「コイツをやっつけたらもっと得点が」など指示してくれる。
そう、こちらが何も言わなくても勝手に指示してくれるのだ。

子供は「遊んでいる」様に見えて実は「遊ばされている」のである。

僕はこどもたちが「一人遊び」をしている光景を見るのが好きだ。子供自身の中でその少ない経験を元に、またはその経験を越えた想像をして、小さな人形達を操りながら小芝居を展開するのである。それは僕らにとっては奇想天外な物語であったり、とっても意外なオチが待っていたりと空想のすばらしさに瞠目してしまうほどなのだ。

それを奪ってしまうのがゲームである。

確かにテレビゲームを全面否定するわけではない。本当に今の世の中、小学生の子供がテレビゲーム無しで世渡りして行くにはかなりの至難の業である。「うちでやらない子も、よそに遊びに行ってやってる」という理由で、他の家に迷惑がかかるよりも、と言う理由でテレビゲームを買ったトコロもあるぐらいだ。

で、周りに聞いてみてもテレビゲームのない家はゼロ。でもそれぞれの家では「子供がテレビゲームをする」ということには「賛成」はしていないようだ。みんな「仕方がないから」と言いつつ買っているのが現状であろう。

でも・・・とここで踏ん張ってみる。「子供にはテレビゲームは買わん!」と宣言する。無論子ども達にもそう言っているし、この先も耳が痛くなるぐらいに言ってやるつもりだ。もちろん、子供だけでなく周りの大人達にもそう宣言しておかないと、いつ魔の誘い(笑)をかけられるか分からない。

なので「テレビゲームはさせん!!」宣言をここに行う。

投稿者 irisa : 01:37 | コメント (0) | トラックバック