■天益寺住職・西谷光空和尚の「ありがとう晴天術」

Q(聞くひと):野田晴彦
A(答えるひと):西谷光空(にしや・こうくう)和尚

Q:放火事件による不幸な本堂焼失から丸5年になることし
  の夜桜コンサート。まもなくです。
A:今年5月からの発掘調査後、すこしづつですが再建に向
  けて歩みだそうと考えております。みなさま引き続き御
  支援の程よろしくお願い申し上げます。
Q:かやぶき屋根用のかやもすでに手配されているとか?
A:安く提供してくれるというかたとご縁ができまして。
  必要量の3分の1のかやを70人ほどのボランティアがお
  寺に運び込みました。この1月のことです。
Q:かやを収納する小屋は和尚が御自分で組まれたとか。
  ぼくも拝見しましたが、あれをおひとりで建てるのはた
  いへんな労力やったと思います。
A:さすがにトシは感じましたけどねえ。なんとか仏さまに
  たすけていただきました。
Q:トシといえば・・・。
  通算すると15回めの夜桜コンサートになるんですねえ。
  第2回から参加させてもらってますが、あのころはボク
  も若かったナア・・・。まだ笛に出会っていなかったで
  すしね。第10回くらいまではキーボードで出演してま
  した。
A:わたしもまだ天益寺住職やなかったですからなあ。
  まあ「上司」にあたるお寺の僧侶が天益寺の住職を兼務
  してまして、わたしは肩書きとしては“執事”というこ 
  とになってました。
Q:実質的には「住職」のお仕事をされていたと思いますが、
  肩書きとしても正式に住職に就任されたのが一昨年。お
  めでとうございます。
A:合掌。再建に向けての活動にはずみがつきました。
             ★
Q:天益寺夜桜コンサートは境内の樹齢350年といわれる枝
  垂れ桜にライトアップしての野外コンサートなので、毎
  年いちばん気がかりなのがお天気の具合です。去年も雨
  で大宇陀文化会館での屋内コンサートになってしまいま 
  した。
  和尚さん、雨にならない仏教の呪文とかないんですか?
A:あります。
Q:おおっ、ありますか!
  とっておきの高野山真言密教の秘伝?
A:仏教とは直接関係はないんですけど。最近実験中の方法
  なんですなあ。ちょっと説明すると、江本勝也氏という
  水の結晶について研究してる人がいまして、いろいろな
  場所や種類の水の結晶の形を観察されたんです。その結
  果いわゆる「名水」と呼ばれる水の結晶は、きれいな6
  角形をしているが、汚れた池や川の水ではその6角形が
  崩れたような形であることがわかりました。
Q:はい。
A:江本さんはたいへん面白い実験をされまして、2つのコッ
  プに水道水を入れ、一方には「ありがとう」と、他方に
  は「バカヤロー」と呼びかける。それぞれのコップの水
  の結晶を見てみると、「ありがとう」のほうはきれいな
  6角形をしており、「バカヤロー」のほうは形の崩れた
  状態だったそうです。様々な条件下で数多くの実験をし
  たうえでのデータだそうです。
Q:へえー、水は人間のことばがわかるってことですか。草
  花や木には人間のことばに反応するものがある、という
  話は聞いた事があります。酒造りの過程で音楽を流すと
  お酒がおいしく醸されるとかの話も・・・。
A:さらに実験は進みまして、空に浮かんでいる雲は水の集
  合体なわけですからことばに反応するかもしれない、い
  や反応するはずだ、と考えたそうです。雲に向かって
  「雲が消えてありがとう」と呼びかけ続けたら雲が消え
  た、と言うんですな。
Q:えー?そんな・・・。ホンマですかあ。信じられん。
  ことばや人間の気持ちはエネルギーを持った波動やから
  それが水の分子に与える影響というのはあるかもしれま
  せんが、なんかオカルトやなあ・・・。
A:たしかに科学的に証明できないことやからオカルトかも
  しれません。たとえば、修行を積んだ僧侶が時間をかけ
  てお加持をすると、汚染された湖の水が次第にきれいに
  なったという報告もたくさんあります。わたしはこれも
  ひとつの“科学”やと思っています。別の体系のね。
Q:「お加持」というのは真言密教でいう加持祈祷のことで
  すね?お加持で病気が治ったりするなんてありえないこ
  とやと思ってましたが、西谷さんと15年ちかいおつきあ
  いするなかで、そういうことも「ありうる」と認識が変
  わりましたもんね、ボク。でも、お加持と、雲にむかっ
  てありがとう、はちょっとちがうんちゃう?と思います
  けど・・・・。
A:雲の件に関してはわたしもなんどか実験してみました。
Q:消えたんですか?雲。
A:はい。100パーセントというわけにはいきませんけど、
  小さな雲なら確実に変化します。
  わたしひとりではこれが限界かもしれませんけど、何十
  人かでこれをやれば雨雲を消せるのではないかと思いま
  す。夜桜コンサートがお天気に恵まれるように、4月9
  日、10日とみんなで「雲が消えてありがとう」と空に
  向かって呼びかけてみませんか?
Q:うーん???。あ、でも、「空中浮遊できる」とか「壺
  を買えば病気が治る」ってのとは根本的にちがう話しで
  あることは理解できます。愛がありますもんね、このお
  話。
  先程和尚は「別の体系の“科学”」という表現をされま
  したが、科学で証明できないからインチキ、っていう考
  えかたも一方的でおかしいですものね。「現在までの科
  学」で証明できないだけかもしれないし・・・。
  ぼくが取組んでる音楽なんてそれこそ「科学的」とはい
  えない、ワケのわからない<現象>と言ってもいいもの
  でしょう。音楽が人に与える感動なんて、今の科学で証
  明できないですもんね。証明なんてできなくても、感動
  があるのはたしかなんですものね。
A:はい。雲に向かってありがとう、いうだけで、だれも損
  しませんし、傷つきもしませんやろ?4月9日、10日の
  二日間「ありがとう」言うだけです。みなさん、やって
  みませんか!

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西谷和尚の「ありがとう晴天術」(と、勝手に呼ばせてもら
います)ボクはなんだか気に入ってしまいました。とくに関
西方面のみなさん、雲に向かって、「ありがとう」をよろし
くお願いします。空に向かって「バカヤロー」ではありませ
ん。「雲が消えてありがとう」です。