作曲家、笛奏者ともに日々進化を続ける野田さん。
ここではそんな野田さんが作曲した曲たちをカテゴリー別に分類し、作曲した年、作曲の動機、イメージなどを伺い知ることが出来る「辞典」として作ってみました。

はMP3のデータです、クリックすると2分ほど試聴出来ます。

■いきもの系

▼昆虫部門
かなかな

アルト・リコーダー

夏休み、ひぐらしの声の聞こえる祖母の家の庭先での夕涼み。もういちど戻ってみたい懐かしい時間。

リコーダーのポップス楽器としての可能性、おもしろさ、いろっぽさを新しくアピールしたい!というのは野田・笛曼陀羅プロジェクトの目指す
柱のひとつだが、この曲はそのスタート地点に位置する作品。

草蛍(くさほたる)
(2006年)

テナー・リコーダー
山道の道ばたの草むらの中にホタルがゆっくりほのかに点滅している夏
の宵。
テナー・リコーダーのほっこり柔らかな音色は、草むらで休んでいるホタルのイメージに合う気がするけれど、ふわふわ飛行中のホタルにはどんな笛のキャスティングが相応しいかな?
 
ダイコクコガネ
(2003年)

ソプラニーノリコーダー
コガネムシの仲間なのに、このお方、カブトムシのようないかめしい「つの」を持っておられます。

最小サイズのリコーダーでエスニック・テイストの力強いビートに立ち向う。
 
斑猫(はんみょう)
(2002年)

ソプラニーノリコーダー
斑猫(はんみょう)は群青、朱、緑の背模様の美しい小さな昆虫。捕まえようとすると飛んで逃げては、くるりとうしろを向く。まるで道を教えているようなのでミチオシエという別名を持つ。

万華鏡のようにくるくる表情を変えて駆け抜けるワルツ
 
風船虫
(2003年)

アイリッシュウィスル
池などにすむ小さな水生昆虫。このお方がコップのなかで泳いでおられるところに小さな紙切れを入れると、つかまって上下旋回する様子がまあなんとも可笑しいんです。
速いラテンビートでケルトのウィスルも風船虫と一緒に旋回〜!!
 

虫の詩人
(2007年)

ソプラノ・リコーダー

虫の詩人とは昆虫学者ファーブルのことですが、彼のことばに
「子供のころ自然の神秘に触れた者は、おとなになって科学者か詩人になるしかない」
という示唆的なフレーズ があります。
 
るりやんま
(2001年)

ギター・デュオ
鮮やかなるり色のしっぽを持つ湖畔のとんぼ。子供の頃、ついに一度も捕まえることがかなわなかったこのやんま、大人になった今も昆虫図鑑を見てはためいき。
子供の頃の思い出や郷愁は歳をとるほどますます甘美になってきます
ね。
 
▼鳥・動物部門
赤翡翠
(あかしょうびん)
(2000年)

アイリッシュ・ロウ・ウィスル
「翡翠」は、ヒスイと読むと宝石、カワセミと読んで水辺の青い鳥。美しい姿はさながら飛ぶ宝石。
アカショウビンはそのカワセミの仲間の赤い鳥。
 
アマツバメ
(2006年)

ケーナ
このおかた、足指が4本とも前を向いていて、岩壁などに垂直に とまることはできるが、電線につかまったり地上に降りたりはできない。
一日のほとんどをブン ブン飛んでおられます。
大きな羽音をたてて猛烈な速さで。雨が近づくと低空を飛ぶのが見える ため雨燕と名がついた。
うぐひす
(2005年)

ソプラニーノ・リコーダー
鳥の鳴き声を音楽のメロディに取り入れる作曲は洋の東西を問わず古来から数限りなく試みられてきた。
その系譜に連なってみた作品。
いにしえ人 に敬意を表してタイトルは古語表記に。
ブラジル風のリズムにのせた少々凝ったコード 進行を持つ「ホーホケキョ」。
 
泳ぐ象
(2003年)

バーンスリ
北インド諸島では本当に象が海を泳いで渡ります。大きな身体がゆっくりとスローモーションで水中を駆けていくように見えます。
カピバラ
(2002年)

中国の竹リコーダー
南米に棲む世界で最も大型のげっ歯類(ネズミの仲間)カピバラ。
ユーモラスな容姿に惹かれるひとが多いらしくインターネット上でも人気のサイトが意外なほどのアクセス数を記録している。作家の故・水上勉さんにいただいめずらしい笛をフィーチュアした曲。
 
きつつき
(2007年)

バンブー・リコーダー
竹のリコーダーとパーカッションとのデュオでの高速超絶技巧曲。  
霧のケツァール
(2001年)

ケーナ
グアテマラの国鳥。霧深い森に棲む。エメラルド色の翼を持ち、長い尾羽をなびかせ優雅に飛ぶ。
胸の羽毛は血のように赤く、その姿から古代インカ帝国の悲しい云い伝えが生まれた。
 
クリオネ
(2003年)
流氷の下にすむ小さな海洋生物。巻貝の仲間だが貝殻を持たない。左右のひれをまるで手のように動かして泳ぐ様子は可愛い妖精のよう。ギリシャ神話の“海の妖精”クレイオが名の由来。  
Samba Coruja
(2006年)

テナー・リコーダー
コルージャはポルトガル語でコノハズクのこと。ミミズクのなかまの
鳥で鳴き声がブッポーソーと聞こえることで知られる。
 
蜂鳥
(2003年)

サンポーニャ
眼に見えないくらい速いスピードではばたき、蜂のような羽音をたててホバリングして花の蜜をすうハチドリ。
時に数千キロの旅をすることもあるらしい。とても小さくて美しい姿から想像できないエネルギーをお持ちです。
 
ひばり
(2007年)

パン・フルート
ジプシー(ロマ)の笛パンフルートは古来、鳥、特ににヒバリの鳴き声
を摸倣する技巧的な演奏を得意としてきた。
ではボクは速いサンバでひばりになってみようかと・・・。
 
雪のアルパカ
(2007年)

ケーナ
アンデスのアルパカの放牧地は4000メートル以上の高地にあり、乾期であってもまれに雪が降る。
ただいちめんにうすく白く積もった雪山にちらばる無数のアルパカたち
とそれを追う牧童たち。
その確かな調和の風景に、自分の中に眠る原始の荒ぶる魂が呼び覚まされる思いだ。
 
▼植物部門
青いケシ
(2004年)

バーンスリ
ヒマラヤのそびえたつ山々のどこかでひっそりと咲いている、幻の青いケシの花。
インド、ネパール周辺で伝統的な横笛バーンスリをフィーチュア。
シンフォニックなスケール感を持つ曲想にアーシーな笛がマッチした。
かたかごの丘
(2000年)

アイリッシュ・ティン・ウィスル
「かたかご」はカタクリの古語。樹齢350年の枝垂れ桜で知られる奈良・大宇陀の天益寺近くの「森野旧薬園」、この薬草園の広大な敷地内の斜面に群落をつくるかたかごの可憐な花が咲き乱れる四月。  
木守柿(きもりがき)
(2004年)

サンポーニャ
晩秋、柿の木にひとつだけ残しておく、または残っている柿の実。
秋の高い空に照る柿の実が柿の木を守るという。
ウッド・ベースとのデュオ、という高音と低音だけの編成のスロウ・ ジャズ。
たったひとつ残った柿の「孤高」なイメージが表現できただろうか?
 
桜曼陀羅(さくらまんだら)
(1991年)

篠笛
天益寺・夜桜コンサートのために作曲した91年当時、まだ笛を吹いていなかった野田。
自分ではキーボードを弾き、クラリネットがメロディを吹いた。このメロディを
9年後、自分で篠笛で吹くようになるとは、想像もしなかった。
境内の樹齢350年のしだれ桜、万朶の桜はまるで花びらで描いた曼陀羅のようだ。
ギターの解放弦を順に弾いたミラレソシミから始まるアルペジオパターンを思いついたときは大変嬉しかったのを憶えている。
 
早蕨(さわらび)
(2003年)

ソプラニーノ・リコーダー
わらびは春の山菜の味覚の王者。野田の大好物。万葉集にも「いわばしる垂水の上の早蕨のもえいづる春になりにけるかも」と詠まれています。  
Fairy Ring
(2006年)

ロウ・ウィスル&ティン・ウィスル
森の木陰でどんじゃらほい。きのこが樹木の根を中心にリング状に生える状態を英語でフェアリー・リング(妖精の輪)という。
鮮やかな色彩、さまざまなかたちのきのこがリング状に顔を出すようすはいかにも妖精の名にふさわしいかんじで、ファンタジックな楽曲のタイトルに使いたくなった。
 

■芸術系

▼俳句・和歌部門
樫の雨

アイリッシュ・フルート
「鴛鴦(おしどり)や池に音なき樫の雨」(与謝蕪村)。
静かなしづかな雨です。
 
狐のくれた伽羅
(2003年)
「蘭(らん)夕べ狐のくれし伽羅(きゃら)を焚かむ(蕪村)」夕方、蘭の花がいいかおりなのはキツネがくれた香木を焚いたからかしら・・・
蕪村さんのユニークなファンタジーに思わずにやり。
 
竹夫人
(2001年)

巴烏
<ちくふじん>と読んで竹で編んだ抱き枕のことだそうです。
巴烏(バウー)という中国の笛で演奏します。
「はるかまで旅していたり昼寝覚(ひるねざめ)」(森澄雄)。
 
バラ色の指
(2000年)

アイリッシュ・ロウ・ウィスル
「ひんがしの野にかぎろひの立つ見えて返り見すれば月かたぶきぬ」(柿本人麻呂)。
厳寒期の晴れた早暁に現われるかぎろい。
英語の詩で美しい夜明けを表現するのに、「薔薇色の指をした暁」(rosy fingered dawn)という修辞があるそうです。
 
▼文学部門
石の花
(2006年)

ティン・ウィスル
ロシアのウラル地方に伝わる石工の綺譚より。
優雅で感傷的でちょっとチープな(?)ワルツ。
 
柿の葉雀
(2004年)

篠笛
つくりごとのようでホントのような、なんともユーモラスな雀のおはなし。
「天災は忘れた頃にやってくる」ということばで知られる物理学者でエッセイの名手でもあった寺田寅彦が子供のころとなりに住んでいた重兵衛じいさんが晩酌の折りに子供達相手にきかせてくれた面白い話を晩年なって思い出して書いたエッセイ「重兵衛さんの一家」より。
                *****
『庭へ一面に柿の葉を並べておいて、その上に焼酎に浸した米粒をのせておく。雀が来てそれを食うと間もなく酔いを発していい気持ちになり、やがてその柿の葉をありあえあせのふとんにしてぐっすり寝込んでしまう。秋の日がかんかん照りつけるので柿の葉が乾燥してじりじりと巻き上がるのでいつの間にかそっくりと雀を包んで動けないように縛ってしまう。その頃を見計らってほうきで掃き集めると米俵に一俵くらい容易に捕れる』
さくやこのはな
(2000年)

篠笛
満開のときでも楚々とした風情を失わない奈良・天益寺(てんやくじ)の桜に惹かれてもう何年になるだろう。タイトルは神話のお姫さまの名前から。  
桜侏儒(さくらのこびと)
(2000年)

ソプラニーノ・リコーダー
染織家の志村ふくみさんの著書「一色一生」に、桜の花の色を糸に染める秘密が語られている。
盛りの花びらを煮出しても糸はうす緑色にしか染まらないのに、開花のふた月も前の枝を煮出すと眼の覚めるようなピンク色に染まるという。
桜の樹には、花を咲かせる小さなちいさな侏儒(こびと)が棲んでいて2ヶ月後の美しい花びらの色彩を先に用意しているんです。
 
天使のわけまえ ウィスキー熟成中、永い間にすこしずつ蒸発して最初に樽詰めした量の何割かが減ってしまう。スコットランドではそれを天使のわけまえAngel's shareと洒落るそうです。  
猫町(ねこまち)
(2002年)

アイリッシュウィスル
詩人・萩原朔太郎の同名の短編小説の不思議な白昼夢の世界に想を得た曲。つげ義春さんの漫画にもこの短編を題材にした「猫町紀行」というタイトルの作品があります。  
火男の火 小説家・原田宗典作の同名の戯曲のテーマ曲。  
壜の手紙(びんのてがみ)
(2003年)

アルトリコーダー
盟友で名優の大谷亮介のひとり芝居「劇的人生劇場〜彼女の人生の場合」(原田宗典作)のために書いた曲。
“表現”というわれわれのしごとは、びんに入れて海に流すだれに届くかはわからない手紙みたいなものだなあ、と思う。
 
醜い花
(2003年)

サンポーニャ
小説家・原田宗典氏の名作短編「醜い花」の作者自身による朗読会のために書いた曲。  
雪渡り
(2004年)

アイリッシュ・ウィスル
「雪渡り」は宮沢賢治の童話のタイトル。
雪が真っ白に降り積もった、明るい月夜の晩、何処かでキツネたちが楽しそうに・・・キックキックトントン。
わが町
(2004年)

サンポーニャ
ソーントン・ワイルダー作の同名戯曲の朗読劇のテーマとして書いた曲。  
▼イマジネーション部門
甘いネジ
(2003年)

サンポーニャ
締め方がゆるくて、ちょっと曖昧なネジ加減のことを「ネジが甘い」と云いませんか?  

あらえびす
(2007年)

篠笛

日本の音階・都節とサンバの融合にトライした曲。
えびすは中国 では異邦人、野蛮人といったニュアンスの言葉。
胡、戎、狄などいろんな漢字があります。
そういえば「銭形平次」の作者野村胡堂は音楽好きがこうじて多数の
音楽評論を執筆しましたが、音楽評論家としてのペンネームが『あらえびす』でした。
 
遠雷
(2007年)
音楽による「距離感」の表現・・・・。笛の入らない音楽です。  
草入り水晶
(2006年)

ピアノとビリンバウ
ピアノとトーキング・ドラムという風変わりな組み合わせのデュオ。
透明な水晶のなかに緑色の草が化石になって入っているのを見ると想像力がはるかな遠くまで旅してしまいます。
 
琥珀月
(2004年)

アルトリコーダー

静かな秋の夜、ぽーんと浮かんだお月さまを見上げながら家に帰ります。
帰りつくまでの間ずっと、お月さまはついてきてくれているみたいです。

 
5000のランタン
(2005年)

サンポーニャ
無数のランタンが夜空に上って行く・・・・。  
残照
(2007年)

サンポーニャ
夕日のサバンナに長い首をゆらりと歩くキリンの夢をみた・・・・。  
秋扇
(2001年)

篠笛

夏にはさかんに活躍した扇も季節が変わり秋風が吹きはじめると忘れられた存在に・・・
「秋扇」は「失恋」のメタファー。

 
白雨(はくう)
(2001年)

サンポーニャ
白雨は、にわか雨のこと。なんともすてきな語感です!
花歌垣
(はなうたがき)
(2000年)

篠笛
歌垣(うたがき)は古代の民衆のお祭り。
ふらここ
(2003年)

巴烏
ふらここはぶらんこのこと。ゆうらゆうらお昼寝。  
花眼
(2005年)

バウ
老眼のことを中国語で「花眼」(ホアイエン)と洒落るそうです。
花は細部を仔細に観察するより少しはなれて全体を見るもの、老眼の現象がでる中高年こそ花を見るのにふさわしい眼を持っているんだよ、と。
 
まがたま
(2006年)

ピアノとビリンバウ
ピアノとビリンバウという珍しい組み合わせのデュオ曲。ビリンバウは
弓の形をしたブラジルの打弦楽器。
ピアノのコード進行がどんどん発展・展開していくがどのコードの中にも、ビリンバウが通奏するEとF♯の2音が含まれているという凝った作曲技法を使っています。
まがたまはコンマのかたちをした古代の宝石。
 
ラピスラズリの湖
(2006年)

サンポーニャ
最も古くから装飾に使われてきた宝石、星の輝く夜空のような青。南半球のどこかにラピスラズリを思わせる蒼い湖があるという。  
和紙明り
(2004年)

篠笛
暗闇の奥、蝋燭の灯りが和紙の向こう側でほのかにゆれています。
▼絵画部門
たらちね

ピアノ・ソロ
版画家・棟方志功生誕90周年の折り、在米のクラリネット奏者・大島文子さんの、棟方志功をテーマにしたCDアルバムのために作曲した“こもりうた”。  
バルテュスの少女
(2001年)

サンポーニャ
つい最近90何歳かでなくなったスイスの画家バルテュス。
彼の絵の中で不可思議な魅力を強烈に放射している少女。
少女は何を物思う?
 

■その他

Ija Quena(イジャケーナ)
(2003年)

ケーナ
茨城県美野里町の自然の中の美しいホール<みの〜れ>でコンサートをしてときに書いた曲。
「いじゃける」は茨城弁で「ムシャクシャする、ハラがたつ」という意味だそうです。
「いじゃけんな」・・・人生そうカッカしないで気楽にね。そしてケーナの曲であることもかけて「Ija Quena」というタイトルに。なんだか南米の言葉みたいでしょ?
 
イタリアのざくろ

ソプラノリコーダー
リコーダーを始めて、いちばん最初に自分のために書いた曲です。97年春作曲。
けっこう懲りまくったハーモニー展開に「コンポーザー・プレイヤー(笛吹き作曲家)になるネンぞ!」という若い(?)意気込みがコモってます(笑)・・・・。
いま吹いてみるとけっこうムツカシー。
 
おおうだ・あうら
(1990年)

篠笛
奈良・大宇陀の天益寺夜桜コンサートのテーマ曲として90年に書いた曲。あうらはaura。オーラとも読み、人や場所が発する「気」のようなエネルギー。
大宇陀のすばらしい風光への讃歌です。
大阪在住のクラリネットプレイヤーのかたのために作曲、ぼくは当時キーボードを弾いてました。笛をはじめたのが96年秋ですから、この曲創った時点では笛のふの字もなかったのでした。
このメロディーをまさか自分が篠笛で吹くことになるとは・・・!
 
おらしょ(1、2)
(2000,2005年)

篠笛
九州のかくれキリシタンの間に伝わってきた「歌オラショ」、ヨーロッパのグレゴリオ聖歌のメロディが正確に伝承されているそうです。
ラテン語のOratio(祈り)が訛っておらしょになったという。私なりの「祈り」の音楽を篠笛に託してみました。1.は篠笛アカペラソロ、2はチャーチオルガン、パーカッションとのトリオ。
 
Opening
(2003年)

ティン・ウィスル
素朴で懐かしい音色のするブリキの笛。晴れ渡る空に向かってどこまでも進んでいくようなマーチがオープニングを飾ります。
Chemical Garden
(2007年)

アイリッシュ・フルート
小学生のころ理科の実験で知ったフシギな化学反応。

記憶があやふやだが珪酸ナトリウムかなにかとろりとした液体をビーカーにいれて、なにかの薬品と混ぜるんだったか、過程はまったく憶えていないが、しばしすると・・・!!ビーカーの底からまるで細い枝のような長い繊維状突起が色鮮やかににょきにょき立ち上がってくるのがなんともファンタジックだった!
先生が教えてくれたケミカルガーデンというすてきな名前とともにいま
だに鮮烈なイメージが残っています。
 
上海蟹市場
(2005年)

笛子
笛子と書いてディーズと読みます。中国の笛。日本の篠笛と同じような竹の横笛ですが、吹き口と指孔のあいだにもうひとつ小さな孔があいていて、そこに竹膜(天然竹の内側にある薄い半透明の膜状の皮)をはってあるところがユニーク。
笛を吹くとこの竹膜が振動して微妙な倍音、というか雑音が生じる。セロファンとか硫酸紙を口にあてて吹くとビービーいうのと同じ理屈です。
笛子をフィーチュアした<チューゴクっ>ってかんじの楽しい曲ができました。楽しい、けどちょっとヒネって5/4拍子の曲です。
GIN STRAIGHT(ジン・ストレート)
(2001年)
ちょっとヨーロッパテイストなジャズワルツ。笛には合いませんが、
ピアニストやギタリストに小粋にスウィングしてプレイしてもらうと作者は至福!
 
すばる
(2000年)

アイリッシュ・ウッド・ウィスル

プレアデス星団の和名。
清少納言も「ほしは、すばる」と賞でています。
日本の国立天文台がハワイ・マウナケア山4200mの頂きに設置した世界最大級の望遠鏡<すばる>。その10年にわたる建設を記録した映画のテーマ曲として作曲しました。私は、99年1月不審火で焼失した天益寺本堂の再建チャリティをこの曲のCDで呼びかけています。

 
スミス飛行機
(2004年)

ケーナまたはピアニカ
大正時代、東京市に初めて飛来したアメリカ曲芸飛行機。
東京が<都>でなく<市>であった大正時代、最初に日本を訪れた若いアメリカの曲芸飛行士スミスさん。
「鳥人」と賞賛されたその宙返りの芸当は、当時の東京市民を驚目させたという。
 
太郎冠者〜都節ブルース 狂言の舞台で謡い踊り跳ねるニヒルでひょうきん者のヒーロー 太郎冠者(たろうかじゃ)。
日本の音階<都節>とブルースの思いがけない接点!
 
跳ね石
(2006年)

ティン・ウィスル
池や川の水面にひらたい石を投げる。絶妙な角度で投げるとピピピッと跳ねるように石が水面をスキップする。
こどものころ近所の池でよくやったこの遊び、ギネスブックに掲載の最高記録は38回だそうです。
 
花酔(はなよい)
(2000年)

アルトリコーダー
デューク・エリントン楽団の名アルト・サックス奏者として世界に知られたジョニー・ホッジス。かれに吹いてほしいなー、ってかんじのオールドファッションドなジャズバラード。
リコーダーをはじめたばかりのころに将来自分で吹けたらいいな、と思って作曲した<背伸び>な曲のひとつ。
 
日なた水〜ショナ族ツボタブラセッション
(2004年)
アフリカのジンバブエ、ショナ族の親指ピアノ(ムビラ)の合奏は、まどろみの中で見る夢のような不思議な心地よさ。ギター2本に「ショナ族役」(?)を担当してもらって、ピアノとツボタブラがセッションでからんできたところにバウがふわりとのっかってくる。
縁側においたたらいの水が天井にうつってゆらゆらしてるみたいな雰囲気です。
 
Five Notes Samba

木の実のオカリナ
横浜中華街でたまたま見つけたアフリカの木の実でできたこの笛、ドレミソラの5音しかでないので、演奏できる曲はかぎられますが、あまりの音色のここちよさに即購入。
日本の童謡、唱歌にはドレミソラの5音だけでできた曲がけっこうありますね。
「さいたさいたチューリップの花が」「でたでた月が」「ポッポッポはとポッポ」「赤いとり小鳥」「日の丸」・・・・。これらの曲をギタリストの岩谷耕資郎がボサノバメドレーにアレンジ。
 
ほな
(2003年)

篠笛
ライブの最後にやるこの曲。
「ほな」は大阪弁で「じゃあね!」「さよなら!」・・・またお会いしましょう!
 
薬師
(2001年)

バンスリ
インドのおおきな横笛バンスリは瞑想的な低音が魅力。
でもこの笛、指孔の間隔がムチャクチャひろくて(5〜6センチ!!)手も首もいたいいたい。
薬師如来さまにたのんで治療してもらおっと。
 
Lunny
(2003年)

ロウウィスル
アイルランドの伝統音楽を世界に通用するポップス音楽として再構築することに成功した偉大なるミュージシャンのドーナル・ラニイ(Donal Lunny)さん(47年生まれ)への敬愛をこめて作りました。
Lovetime Ragtime ハウス・レンジグルメのTVCFに提供した曲。1900年代のラグタイムのスタイルで書かれています。  

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